金沢はれほれ日記

今日の出来事、明日の反省!

神々の消えた土地

   十代の頃熱に浮かされた様に愛読した北杜夫の小説を久しぶりに読みました。何だか少し疲れました。自分の年齢のせいなのか、妙に冷静な視線でこの幻の処女作を読む自分が意識されました。

   この作品は代表作の「幽霊」や「どくとるマンボウ青春記」、「楡家の人々」に昇華し結実した原点です。それ故23歳の若書きとして中断して世に出なかったものです。それを作者は40年後に後半部を書き継いで完成させました。60代で20代の自分と向き合い、大人(恥ずかしさを押さえ)の視線では無く若い感性でこの長編を書き上げたところに感心しました。

   成熟より未熟なれども吾がこころ

f:id:carp55kousaka272:20170629045220j:image